ゲーマー共同体へのあこがれだったんだろうなあ

数日前にコラムとして書いた、


みんなと同じゲームをプレイし、みんなと同じ感想を持つゲーマーが勝ち組
http://d.hatena.ne.jp/ryouta765/20070202#p1


これが一部のニュースサイト等でも紹介され、多くの人が読んで、コメントも多数の方から書いていただきました。
まさかこれほどの反響があるとは本当に自分でも驚いております。

それで、あのコラムの内容が頭に浮かんでからこのブログで書き上げるまでの間に、当然自分なりにいろいろと考えてみました。それでその結果、あのコラムの内容を認識した上で、現在どんなふうに考えているのかというのをこちらに書いておこうと思います。
でー、現状の自分の気持ちと言えばですねえ……、こんな感じなんですよ。


「負け組」でもいいぢゃないか。だって人間だもの。


と、こんな感じだったりします。
というのは、だってどういう現状だからって、多数派にあわせていきなり嫌いなゲームを好きになったり、好きなゲームを嫌いになったり出来ないわけですから。
そう、それはもうどうしようもないことですからね。

そして何より重要なのは「それでもゲームは面白い」のですから。
「1人でゲームやって、クリアして、おもしろかった」という事実があるわけですから。
だから自分が好きなゲームをやればいい。
もし、「1人でゲームやって、クリアして、おもしろかった」という時代は終わったと言う人がいるのであれば、自分がその前時代の最後の一人になればいいのですから。
もうそこまでは覚悟を決めているのです。
だからそれについては、もう自分では開き直っているのですよ。


ただですね、それはあくまで「開き直っている」というだけなのです。
その考えに十分納得したのではなく、それでもやはり「ゲームの体験を人と話す楽しさ」も考慮に入れれば「でもやっぱり多数派と同じである方がどちらかと言えばお得だよなあ」という気持ちはやはり拭えなかったのです。
……あ、ちなみに前回のコラムは、この「どちらかと言えばお得」というのを「勝ち組」と表現しました。
それでこの「どちらかと言えばお得」と「どちらかと言えば損」なら、やはり人として「どちらかと言えばお得」の側に行きたいですからねえ。「負け組でもいい」とか言いつつも、やはり勝ち組はうらやましいですからねえ。

そういう気持ちがどうしても拭えなかったので、あのコラムをここで書いてみたのです。
もしあれ見た人がいればどう思うだろうか?みたいな感じで。
まさかここまで多くの人から見てもらえるとは思ってもいませんでしたが(笑)



それにこれは「勝ち組」とか「負け組」とか「お得」とか「損」とか、そんな損得勘定を抜きにして思うのですけど、やっぱりそういう一つの話題で多くの仲間が盛り上がるという状況に、純粋にあこがれるんですよ。

何故なら俺もファミコン世代のゲーマーですから。
ファミコンの時代にあったような、「スーマリ」やら「ゼビウス」やら「ドラクエ」やら「FF」やらの誰もが認める名作群の話題でみんなが盛り上がり、またそれとは逆に「たけしの挑戦状」やら「いっき」などの誰もが認める迷作群(?)を笑い飛ばして盛り上がるみたいな、そんなゲーマー共同体。

そんな状況に未だにあこがれていて、それを再び取り戻したい、そんな環境の中に身を置きたい。
そんな今となってはお金じゃ買えないプライスレスな最高の環境への羨望があればこそ、あんなことを書いたんじゃないかと思います。


あーでも、最近のゲーマーはそんな共同体への羨望意識もないのかも。
やはり俺も、時代に取り残されしただのロートルの一人かもしれません。




この記事の補足みたいなもの2
http://d.hatena.ne.jp/ryouta765/20070208#p1