「戦神 -いくさがみ-」の心意気

引き続き「バーンアウト リベンジ」をプレイ中だったりするのだが、ランク7(全部で10ランク)に突入したあたりで、このまますぐに完全クリアをしてしまうのが惜しくなってきて、前にゴールドメダルを取り逃したミッションなんかを再プレイしてみたりした。
まあもちろん、完全クリアしてからもプレイできるわけだけど、どうしても気力を失っちゃうからなあ……。なんとなく。


あー、そうだ。
先週のファミ通見てたら、浜村通信のコラムのコーナーに「戦神 -いくさがみ-」についての話が書いてあったんだけど、まあ要約するなら「『戦神 -いくさがみ-』はバンガイオーだったんだよ!」という話だった。

……って、まあバンガイオーのことなんてカケラも出てこないのだけど、簡潔に言うならこんな話。
現在PS2で発売予定のゲーム「戦神 -いくさがみ-」は、一度に6万体以上もの敵キャラが出てくるということで話題のゲームなんだけど、あれは「真・三国無双」で大量に敵が出てくるところを見たプログラマーが、「PS2で出せる敵キャラ数の限界はあの程度なんだろうか? 本気でやったらどこまでいけるんだろうか?」と考えてプログラムを作ってみたところ、なんと5万体以上の敵キャラを出すことに成功したのだそうだ。
そしてそれを見せられた「元気」(戦神の開発メーカー)のプロデューサーは非常に衝撃を受け、これをゲーム化することを決定したのである。
しかしそのとき出来上がっていたのは、その5万体以上の敵キャラを表示できる描画エンジンだけ。
システムも決まってない。設定も決まってない。何一つ準備されたものはない。
だが、その映像インパクトをなんとしてもそのままゲームにするため、かつただ敵を斬りまくるだけのゲームにしないために、さまざまな労力を払ってついにゲームとして完成したのがこの「戦神 -いくさがみ-」である。という話だったのだ。

そう、この「まず限界までの描画能力の追求ありき」のスタイルは、ニンテンドー64の性能を弾の表示だけに使おうとした、あの「バンガイオー」に近いものがあるなあと思ったわけだ。
そしてこれは浜村通信も言ってたけど、最近ではあまり見ないゲーム開発スタイルということだと思う。

まあもしかしたら「戦神 -いくさがみ-」はコンセプトにある映像インパクトだけでゲーム的にはつまらないものになるかもしれないけれど、でもその心意気はちょっとカッコいいなあなんて思ったりもした。とりあえずは注目してみるつもり。


『戦神 -いくさがみ-』 GENKI公式サイト
http://www.genki.co.jp/games/ikusagami/