「高校生クイズ」を見る

我が家のパソコンが壊れるというなかなか厄介な事態になっていたりするわけだが、その話題についてはメインサイトの方に任せるとして、それはそれとして今日はテレビでやってた「全国高等学校クイズ選手権高校生クイズ)」を見た。

その番組の中で個人的にとても印象に残っていたのが、とあるクイズに、日本各地で「日本らしい写真」を撮影してそれをレポートにして外国人記者に発表するというものがあったのだが、それである高校の女子高生が「現地の人に親切にされた」というような内容の写真とレポートを発表したのである。
するとそのレポートを聞いた外国人記者は「それはあなたが日本人だから親切にされたのではないか? 言葉の解らない外国人には親切にしてくれないのではないか?」というような質問をしてきたのだ。
これは非常に外国人記者らしい、そして非常に厳しい質問にも思えたのだが、それに対しその女子高生はこう答えたのだ。

「確かに同じ国の人だから親切にしてくれたのかもしれないが、それは日本に限らずどこの国でも同じだろう。そして同じ国の人にすら親切にしないような国では、外国人にはもっと冷たくするだろう。だから我々は、まず隣人に親切にすることから始めるべきなんだ」

と、こう答えたのである。
「なるほど」と思った。まあ確かに現実問題として日本人の島国根性というのはあるとは思うが、なるほど確かに同じ国の人にすら親切にしないような人間が、外国人に親切にするわけがない。だからこそ最初の一歩が大事なんだ。
ついつい我々は「完璧主義」と言うか、「ベストの行動」を理想として掲げてしまいがちだが、まずなによりは簡単に出来ることからでもやることなんだよな。
「全ての人に親切に」なんて壮大な御題目を掲げている暇があったら、「友人に親切に」とか「隣人に親切に」みたいな出来るところから始めて、その範囲を徐々に広げていけばいい。
そんな単純で大切なことを自分は高校生に教えられたわけだ。いやはやとても勉強になった。