ゲームを遊ぶな、ゲームで遊べ

個人的に大好きな「ゲーム格言」というのが自分にはあったりする。
それは、

「ゲーマーよ。ゲームを遊ぶな、ゲームで遊べ」

というものだったりするのだが、今日はそれについてちょっと書いてみようと思う。

これを見たのは、かなり前に買ったPCエンジン系の同人誌でだったんだけど、この格言の前にこんなゲームプレイ時のエピソードが書かれていたのだ。
それはあるゲーマーたちが2人でPCエンジンの「サイキックストーム」というSTGをプレイしていたときのこと。
それはお世辞にも「良くできたゲーム」と言える内容ではなかったんだけど、ただ一つだけ特徴的なシステム、と言うか演出がそのゲームにはあったのだ。それは自機が「サイキックストーム」というまあそのゲームにおけるボンバーみたいな特殊兵器を使うと、それまで画面下左右角の方に表示されていた2人の主人公の顔グラフィックが突然画面中央の方へ動いてきて、2人の主人公が顔を横に並べつつ「サイキックストーム!」と叫ぶという演出が挿入されるというものなのである。
そのあまりに奇妙な演出にバカ受けした二人は、そのサイキックストームを使うときには、そのゲームをプレイしている自分たちも一緒に顔を横に並べて「サイキックストーム!」と叫ぶことにしてプレイしたそうなのだ。
すると、そのとても「良くできたゲーム」と言える内容ではなかった「サイキックストーム」が、非常に楽しくプレイできた。という体験談が紹介されていたのである。
そしてそのあとに書かれた格言こそが、この
「ゲーマーよ。ゲームを遊ぶな、ゲームで遊べ」
であったのだ。

このエピソードを読んで、「たったそれだけのこと?」と思う人がいるかもしれない。
しかし「たったそれだけのこと」でゲームが面白くなるという現実がそこにはあるのだ。

ちなみに自分は最近、ファミコンの「スターソルジャー」をプレイすることがたまにあるのだが、そのとき自分で自分自身のプレイに「高橋名人VS毛利名人」風の実況を付けてみる(脳内で)、遊び方が妙に楽しかったりする。

「さあ宮川名人、アーメンロードでデライラボーナス獲得にチャレンジ…、あーっと!失敗っ!宮川名人ボーナス獲得失敗! お前ほどの男がどうしたというのだーっ!」

とかそんな感じ。
この「お前ほどの男がどうした」が非常に好きなフレーズで、もう何度も使ってしまう。イヤこれ失敗したときのフレーズなんでホントはそんな使っちゃダメなんだが。


……まあ、つーわけで、「ゲーマーよ。ゲームを遊ぶな、ゲームで遊べ」ということです。
そこに何も複雑なことはないのですよ。